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2013.12.28n~2014.1.1 仙法志第弐稜

PC310050.jpg
↑バットレス核心部 on Daigo




正月には青壁、右股奥壁を…と思っていたが、日程不足プレ山行不足で仙法志稜へ変更。


パートナーは獣人ダイゴ(人間ではなさそうだ)

 んでだ、仙法志。天気は悪そうだ。

28日の終業後、ゴー稚内、get on 舟生号。未明に稚内着き、コンビニで最終装備確認。眠いけど忘れ物で敗退はいやだし、忘れ物は不吉の前触れだ。


12/29

 フェリーは出た、すんなりと。だが大時化で体験したことのない大揺れ。生涯初の船酔いを経験する。0840鴛泊港到着、0845バス乗車、0940、西大空沢の終点である栞橋到着し、いきなり始まる利尻登攀。とりあえず吐いて戻しそうなので、コンビニで買ったパンを口に突っ込んで蓋をする、頼むぞヒザ(先週、膝の靭帯伸ばしちゃった)

 ラッセルはダイゴマン早い。「ヒザ調子悪いんで~温存しときたいなぁ…」と言ったかどうかは忘れたが大事にしてもらった。5分ごとにラッセル交代。下界はまだ天気がよく荒れていない。この樹林帯を歩くとかつての開拓民のうめき声が聞こえてきそうだ。すばらしく美しくて厳しい自然だ。

 やがて尾根取り付き。だんだん荒れてきた。時々、視界が出たときは海に光が当たって氷河のように見えるから素敵だ。スノーシューのまま、進攻しc1072付近の岩陰でc1。斜面を少し降りてカッティング。最高の場所だ。そうそう、今回はスノーシュー装備にした。わかんは800g、スノーシューは1.8kg1kgの重さの差があるのだが、「埋まったとき膝に負担がかかる」という理由でスノーシュー装備となった。担ぐと重いがメリットはそれなりにある。トラバースには弱いし、がさばるのが難点だが。

  0650稚内港発-0840鴛泊港-1000栞橋-1430 c1072C


PC290001_201401042026300d5.jpg 
↑利尻のバス中で作戦確認中の自衛官(?)



PC290004.jpg
↑栞橋。sea to summit の始まり。



PC290005.jpg
↑尾根取り付き



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↑杖



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↑だんだん山っぽくなってきた



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↑海が光を浴びて氷河みたい

PC290016.jpg
↑反対側、沓形方面




PC290011.jpg
↑end of day1 最高の幕営地




PC300018.jpg
↑今日も一日お疲れ様でした。

12/30

 翌日、天気はイマイチ風はある。んでブッシュが出てきて歩きにくい。今年は雪が少なく、それでいて不安定だ。途中、雪庇を踏み抜いて危ないところだった。

 大空沢からのエスケープルンゼを過ぎてからロープオン。ダイゴリードで岩壁を1ピッチ登ったあと、ダイゾーはブッシュ帯で足掻く。その後コンテでリッジを上り下りし、一切気が抜けない。物凄く細く、着いている雪は固まっていない。風と雪で前が見えないがジリジリと慎重に進む。

 途中馬乗りでリッジを通過したところもあった。(跳び箱リッジと命名)

ダイゴマンが小屏風岩を越え、第2ギャップをdzが行こう、、、としたら目指すべきマオヤニキレットは両サイド雪が舞い吹き上げがひどく幕営地には向かなさそうだ。

 だが、今いるローソク岩分岐のビレーポイントは風が無い。そこからローソク岩側に少し降りてみると幕営地には非常に良さそうだ。カッティングして無理矢理整地して幕営。ところがなんと、そこだけはあらゆる方向の風から守られるだけでなく、雪すら吹きだまらない最高のポイントであった。

 んで、夜は肉!吊るしベーコンだぁ!ダイゴマンもビックリ!怒られなくてよかった。「軽量化に留意」と言ったのは私ですから。


  06301072- 1530 ローソク岩分岐C2


PC300019.jpg
↑二人でバシバシ整地中、2日目は寒すぎて電圧低下のためカメラ起動せず行動中の写真はなし





↑ベーコン解凍中!


12/31

 天気はイマイチ。風も強く停滞の可能性もあるが視界はある。進む。朝っぱらから第2ギャップを登り、懸垂しマオヤニへ降り、屏風岩を1Pダイゴマン、2Pdzでかけあがり、P2を駆け上がり、そこから懸垂…なのだが何も見えないガスの中へ降りるのは怖い。2回のラッペルでリッジへ降りる。

 「降りてしまったらここからは敗退できない」と吹雪の中ニコニコダイゴマン。「あぁ、そうだったねー」と眉毛が凍りつつあるdz←ボケ。P1を左回りでコンテで駆け上がりバットレスへ。時間は1400。夜間行動が示唆されるが壁抜けてしまえばコッチのもんだ。今夜からデカイ低気圧がくるので今夜、長官小屋へ抜けたい。それは無理をしているわけではなく、普段のトレーニングを鑑みると夜動き続けることは今回の一つの選択肢となりえる。夜間行動はいつでもトレーニングでしている。ジャンケンで1P目dz、2P目、ダイゴマンとなる。

 2P目が核心なのだが、さすがのダイゴマン。安定して登る。フォローは苦しい。スノーシュー2セットを背負い、共同装備を負担するので30kg担いで登る訳だ。問題はスノーシューで頭がつっかえて上が見ないことと、スノーシューが岩・氷に引っかかり体が上がらないことだ。

 クライマーはタフでなければならん、フンッ!ムンッ!って感じで登ることになるワケでそれはフォローの仕事を果たしているようで楽しいもんだ。

 リードを交代し3P目、4P目dz、5P目からダイゴマンでそこからロープいっぱいでコンテに入り南峰手前の岩塔へ。ひどいラッセルだ。南峰は残雪期は側面を巻くのだが、非常に安定してない雪でやばい。何度か探ったあとに南峰を登って本峰→北峰へ行くことに。ひどい風だ。そして暗黒の世界。2130北峰Peak。うれしい。そして暗黒と雪の中、正確に読図し、正確にコンパスを切り、2人の勘を合わせて、ビッタリ小屋に到着が2330。何も見えなくても脳細胞フルに動員すればいろいろ感じることは出来る。今年は誰も小屋に到着していないようだ。んで夜はソバ!年越しそば!ダイゴマンも軽量化していなかった。

 最高の夜だった。酒はないが。

PC310023.jpg 
↑ビバーク地より、そのままビレイ




PC310031_20140104202852153.jpg
↑マオヤニキレットへラッペル



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↑屏風岩へのクライミング




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↑…とビレイ点



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↑時折谷底が見える


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↑吹雪の中、稜上をラッセル




PC310050.jpg
↑バットレス核心部のダイゴマン!






      PC310055.jpg
↑真夜中のピーク!


0650 ローソク岩分岐-1400バットレス基部-2130北峰-2330長官小屋


 1/

当然遅起き。0700起床、タラタラ用意をし外へ出る。視界なし。風もひどい。なので正確に読図をし、正確に降りる方向へ降りる。

 1200には下山。1230には利尻神社で初詣。フェリー臨時便の1610で本土へ戻る。話し合いの結果浮いた予備日は層雲峡開拓となった。

 この天気だと他のPは数日停滞を余儀なくされるだろう。

0830 小屋出発-1200下山






P1010056_2014010420303384f.jpg
↑下山後…


 P1010057.jpg
↑…の初詣。めでたい!






 足を動かし続け、風に負けることなく、判断を細かくし、重荷を担ぎながら駆け抜けたタフな山行だった。これは面白いもんだ。
稚内に着き大量に食べ、明日からの層雲峡の冒険に備える。一つの山行が終わったら、また明日が来るだけだ。


 


 

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