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2013 Alasuka Kahiltna glacier 編

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↑Mt.Hunter Ramen routeの嫌なトラバース。。。
 

Alaska climbing Kahiltna


/1 晴れ  Kahiltna glacier fly in

 5/3にKahiltnaに移動予定だったが、アラスカンパーティーがsatellite phone持っていたので、それを借りてTATに連絡して「今日迎えにきて欲しい」と伝えるも苦戦。電波が悪い。なんとか今日移動できるとのことでいそいそと撤収用意。1340セスナが音も無く着陸。コーヒー飲んでたのでビックリして吹いた。乗り込む。そして飛ぶ。Ruthの山々、Huntington,Denali,そして今回の目的のHunterが見える。北壁(North buttress)は圧巻。なにせ1200mの花崗岩の壁である。1,2,3iceband、核心のthe Prow,the Shaftも見えた。ぶっ立ち氷岩壁である。

 Kahiltnaに着陸後、念入りにBCを作り、食料保管用の雪穴も掘る。先入りしていたクライマーによると風はHunter,Francis方向からのdownstreamが多いらしいのでテントの入り口はairstripe側に向ける。うれしいことに昨年一緒に登った内地のクライマーの吉谷夫妻が来ていた。彼らはRuthから一旦Talkeetnaに戻りそれからDenali(Casin)狙いでKahiltna inしたのだという。再開を祝って夜は飲み会。吉谷夫妻は、まずはWest buttressを2週間の予定で行くらしい。そんなわけで夜は飲み会。夜と言ってもクソッタレ白夜だが。


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↑Kahiltna glacier入りの喜びを全身のメンズeggポーズで表現する谷w



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↑ベース作るぞぉ



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↑ハンター北壁見える。毎日壁チェックできるね



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↑テント中からの眺め、結構好きだなこのアングル。山にいるって感じ




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↑いつもと同じでまず呑む!安着祝い



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↑Y谷さん夫妻もいました。テントに呼ばれて飲み会!






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↑Hunter。1200mの花崗岩の壁。




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↑フォーレイカーも見える。寒い




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↑ランチ!

/2 早朝雪、その後晴れ、夜降雪    偵察日


 1130よりMt.Hunter North buttressへ偵察へ。2時間で壁基部へ着く。とても寒い。出だしのシュルンドは年々でかくなっているらしい。Maggs startが取り付きやすそうだ。(Moonflower右側)

 その偵察が終わったらMt.FrancisdecsentEast ridgeへ偵察へ。途中で良い登攀ラインを見つけた、既存のルートではないが冒険的・探検的なクライミングもしてみたいのでこれを登ることとする。2hrdescentEast ridge下降路へついた。もう帰りはガスガスになっていた。Baseへもどると岡野さんというフェアバンクス在住の元日本人女性と会う。デナリへ単独で行ったが11.000ft campでクレバスにはまり7時間かかって脱出して、敗退してきたようだ。明日彼女はfly out 予定。私たちはMt.francis new route 開拓へ行く予定だが明日から2~3日雪(likely snow)らしい。しばし停滞の可能性か。




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↑朝はナルゲンにアイススクリューで穴を開ける作業から



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↑Mt.Francis South Face




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↑Francis 南壁基部。未踏の真ん中氷のラインを行く予定で…



    
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↑Mt.Hunter 北壁
     


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↑BC帰って、肉をスノーソーで切る。カッチカチやぞ





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↑おいしい何か。山ではなんでもオイシー。食べ物、動物、作ってくれた人ありがとう





/3 朝から雪、1500より晴れ ホットケーキパーチー

 

 ホットケーキパーティー、隣のテントの岡野さんも呼んで話しまくる。walmartのホットケーキミックスは美味。1/4ほど使用した。1600からairstripeのライン作りに呼ばれる。だがディナーにパスタを作ったので行かない。パスタソースは待ってくれるが、茹でたパスタは待ってくれないのだ。1930なのに今夜は暖かい。だがHunter North buttressはまだ寒く、今季はまだ誰も登っていない。もう少し暖かくなるまで只時を待つ。TATフライトマネジャーのリサ(ベースに常駐)に2000に天気を聞きに行く。なんでも今年は12年に一度の異常な寒さらしい。

 5/3 snow windy[night]、5/4 snow windy、5/5 cloudy、5/6 snow、/7 good

  明日登れないジャン! でもAM0500起床。準備しないヤツには幸運がきても掴むことは出来ないのだ。


/4 晴れ Mt.Francis

 AM0500起床。予報と違って晴れている。目をつけていたMt.Francis south face new lineへ向う。1hrで取り付き。シュルンドを注意深く越えて急峻なルンゼを3ピッチ程駆け上がる。右岸にKBをぶちこみビレー点とする。

P目:dz、AI4、ベルグラ状。プロテクションはサイドに走るクラックにカムを決める。楽しい。

P目:谷、AI4、同じくベルグラ滝。

P目:dz、同じく

P目:谷、雪壁&その下のスラブ状の岩。

P目:dz、M5。抜け口のリップが悪い。クロールムーブでとっかかりを探す。


あとはfalse summitまでロープをつけながら同時登攀。なぜならヒドゥンクレバスが沢山あるからだ。途中で谷が「斜面に亀裂入ったぁ」との場面も。やっぱり山はいろいろな危険要素がある。2時間ほどでfalse summitへ。そこからtrue summitまでさらに2時間強。標高3400mくらいなので多少息があがる。ピークからはDenaliHunterがみえた。Hunterの壁抜けてからの斜面、クレバス帯も悪そうだ。

 ここからeast ridge descent。雪崩れそうで緊張する。最後のプラトーへの降り口は上から見て右側に行くと安全。1dayの登山であったがnew lineを開拓できてよかった。この山で亡くなった白石淳也氏と栗原次郎氏のメモリアルルートとしたい。


Jumping Jack Flash  a.k.a JJF   AI4 M5」  JJは淳也と次郎のJでもある。

タイム:

0730:登攀開始

1300:偽ピーク

1600Francis ピーク

1930east ridge 基部

2040BC 帰幕




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↑アプローチの朝、さ、む、い




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↑奥はDenali南壁



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↑狙うは中央のミゾ



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↑まずは気持ち悪い雪壁アプローチ!


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↑1P目開始!



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↑氷おいしい


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↑雪壁はスラブの上に雪が浅く載っているだけなので、かなりしんどい


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↑氷氷



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↑雪壁



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↑M5セクション。それなりに楽しい









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↑核心部抜けたとこ



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↑あとはクレバス・アバランチに勘を総動員させる


   

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↑見えるのは偽ピーク。2時間くらいかかった。




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↑偽ピークからも稜線歩き長い



 
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↑結構クライミングセクション多し。




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↑ピーク見えた




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↑頂上!ハンター北壁バックに!


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↑背後Denali


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↑次はHunterだ




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↑下山はEast Ridge。クレバス注意!




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↑夕焼け~




/5 レスト&Hunter Ramen couloir( west ridgeのバリエーション)の用意 晴れ


 今日は晴天!明日より出発のHunter west ridgeの準備。午後、髪を洗いヒゲを剃っているとニコやかなおっさん登場&話しかけてきた。Steve House だった。7日間の予定で我々と同じくMoon flowerに行くそうだ。会えて感動。

 夕方、リサに天気を聞きに行くと、Westridgeには、2Pすでに入っているらしいこと、我々のRamen couloirにはしばらく人が入ってないこと(数年?)、氷河が悪いこと、天気は数日持つことを教えてもらった。取りつきまで遠いのでスキーを貸してくれる、とのことだったがビンディングが合わないのでやめた。

 そうそう、なぜHunter北壁の前に、西稜を行くのかというと北壁を抜けた後のdescentの確認と高度順応を兼ねてである。あとは山で泊まりたい。壁に対するプレッシャーも減る。

 west ridgeHunterで一番容易なルートであるが、決して簡単ではない。成功するのはせいぜい年に6パーティー程度であるそうだ。テクニカルではないが総合力が必要なルートである、との情報がある。が、何故だか緊張はしない。いつもだが、ヤバそうだったり、危険を感じたら降りればよい。所詮自己満足の世界、誰にも認められない、評価されない、そしてそれは実に気楽なことで幸せなことである。要するに自分の出来る限りにことを出来る限りやって、壁に全力でぶつかれば良いのだ。ただそれだけ。以下、天気予報

/6 partial cloudy、5/7 partial cloudy、/8 mostly cloudy windy 25~35m/s

ちょっと風があるかもしれないが、現地判断だ。
 2030、今日も冷え始める。日中に髪を洗ったときは半そでで暖かいのに髪はカチンカチンに凍った。低温と強い日差しと乾燥がもたらす不思議な天気だ。



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↑髪洗う、スグカチカチ。



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↑谷特製のセロリスープ。おいしい




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↑快適なBC生活。お香でリラックス。




/6 Ramen couloirへ 晴れ→曇り


 0700起床、0900出発、1030westidge(正規の)取り付きを通り過ぎる、1200Ramen couloirglacier入り口、1700Ramen couloirの手前のプラトーで幕営。


Ramen glacier、、、グサグサなり。奇跡的に繋がっていたのか、繋がっていなかったのか。途中、ヒドゥンクレバスに2回ハマる。消耗を避けて速めにbivy、なぜならこの山行の後に北壁が待っているのだから。

 氷河は本当にグサグサでdescentには向かない。今回はスノーシューでアプローチしているから避けられているクレバスもあるが、descent時はアイゼンorツボ足なので多分クレバスに落ちて死ぬ確率が高い。

 氷河でなく右岸の岩稜を乗り越したほうが危険性も少なく早そうだが、それなら正規のwestridgeに行った方が早そうだ。

 そもそもなぜRamen couloirルートにしたのかというと、このcouloirは一気に900m登高できるからだ、ということはdescent時に一気に標高を下げられるから。コレは嵐の時などは心強い。




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↑アプローチ、Kahiltna氷河でかい




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↑ずーと景色は変わらない。



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↑右手の景色はずっとこのままだった



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↑Hunter West Ridgeが見える。




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↑Denali、次回。


   
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↑他パーティー発見。Westridgeのノーマル取り付きだ。我々は更にマイナーなほうへ



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↑アプローチすべき氷河見えた。アカンはあれ…




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↑グサグサでどこから行けば…


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↑俯瞰できるところへあがってみても…、全部グサグサ




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↑んでクレバス踏みまくる。。。危険




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↑勘を総動員で…




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↑なんとか抜ける。奇跡(だが戻れないだろう)



/7 Ramen couloir (West ridge var)②    晴れ


 0420起床。2人用ゴアライトは狭い。0600出発。クーロアールをひたすら登る。標高差900m近くあるクーロアールだ。ロープはつけて、中間支点を取りながら慎重に駆け上がる。左岸はセラック崩壊に巻き込まれる可能性があるので右岸のロックバンドを2つ越えて行く。少し時間はかかるがsafetyを選ぶ。気をつけてないと命は一瞬で無くなる。1330Ramen col (3240m)にでる。ここはwest ridgeとの合流点だ。なんてこったい、west ridgeノーマルからのトレースが何もない。雪庇を削ってbivyできるが、まだ時間が早いのでそこから急斜面をトラバースしてc3435colで幕営。風除けの壁を南側に作る。c3240コル~c3435コルまでは標高差こそないもののブラックアイスの上にグラニュースノーが30cmほど乗っていてプロテクションを取るのに時間がかかる。そしてザクはheavywest ridgeに先行Pが2Pいることを聞いていたのと、Ramen glacierは下降に向かなく、危険なので通りたくないという思いがあったので、帰りはwest ridgeノーマルのトレースを使わせてもらって下山しようと思ってスノーシュー・ポールを担ぎ上げたのだがwest ridgeにはトレースがないのだ。ヤツら失敗しやがって、と思ってしまった。やはり他のPとかを当てにしては良くないものだ。west ridgeの稜線を見てみるとクレバスでグシャグシャで悪そうだ。スノーシューおいてくればよかった。明日はウエストポーチ(ザック雨蓋改造)に替え手袋、行動食、テルモス、チリ紙を持ってHunter頂上アタック。3000mをすぎてから息があがりやすい。そんなこともあって今日は少し多めに食べる。






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↑狭い我が家




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↑雪崩を避けながらのライン。



    
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↑危険をさけつつスピードも確保しなければならない。(見た目以上に斜度あります。)




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↑探る



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↑コンテで…


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↑気持ち悪いし、荷物重い(スノーシュー!)



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↑まだ、あんのかよ



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↑景色がよくても腹はいっぱいにならんわい




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↑まだあんのかよ



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↑コル到着、テント3張り分くらい。なぜかアホにもスノーシューボッカ。バカ過ぎる。




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↑テント。世界最高水準の眺め。トレースは無し。今季初登頂になるのだろう。




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↑背中丸めてテントに入る谷。彼は背が大きいからテント窮屈そう。




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↑フォーレイカー





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↑いっちゃってる谷



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↑ちょっと疲れたな~ 





 

/8 Hunter attack chance 晴れ


 オープンザファスナー、フォーレイカーもくっきり見える、かさ雲もない。ウエストポーチに犬の写真を入れてアタック開始。テント出た直後、いきなりクレバスにはまる、クソ。コイルは30mショートロープとし、バスバスあがる。途中シュルンド、クレバス乗り越しなどでビレー。持ってきたスノーバー2本は大いに役立つ。3rdくらいのアイスのアップダウンもあり。13000ft(3900m)でプラトーに出る。思わずヒャッホー!なぜなら、Hunterピークが目の前に見えるのだ。あとはひたすら登るだけだがなかなか着かない、アラスカの山はデカイ。そしてプラトーでも谷がクレバスに落っこちる。アラスカの山はヤバイ。高度は4000mを越えた。域が荒くなる。なるべく早く、ゆっくり動く。ようやくsummit ridgeを登りだすがなかなか着かない。斜面にサッカーボールくらいの大きさに見えた雪玉は、隣を通り過ぎるときには5mほどのセラックのかけらになっていたりする。山頂近くになると風がものすごく強く、そして冷たい。鼻の下が痛い。だが山頂にでると無風になった。疲れているが嬉しくて思わず谷と抱き合った、30歳の男同士である。

 写真を撮って、descent。帰りはリッジ全体が見えてルートファインディングもやりやすい、南面側がdescentしやすい。2hr弱でC2 bivy地点のc3450へ。帰りは早い。ここからテントと意味のないスノーシューを担ぎ上げて1000m近く下降。トレーニングである。Extra heavy weight。おそらくここまでスノーシューを担ぎ上げた人間はいないだろう。バカだ。そこから5hrでRamen glacierの一昨日泊まったC1へ。まだ時間はあるが、消耗を避けて幕営する。天気はすこぶる良く、テントの周りにストック、スノーシュー、ロープで物干し竿を作り、衣類を乾かす。日向側はあっという間に乾き、その裏側の日陰側は凍っている。相変わらず不思議な現象だ。

 夕食を食べ、バターとペミ缶も多めに使用する。ホットチョコにミルクを多めに入れて、また放射冷却のキツイ夜を越えなければならない。だが、心の中は「登れてよかった」という安堵感、満足感で暖かいような気がする。


0400起床、0520行動開始C2発、0930peak1150C2戻る、1730C1へ戻る。

   
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↑いざ出発



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↑プラトーへ抜けた!

    


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↑head 見えるがまだまだ遠い。


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↑まだまだあるよ



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peak!めっちゃ寒いねんけど



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↑景色最高!




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↑ギアたち。




   
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↑んで下山。もう嫌





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↑慎重にクライムダウン


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↑スノーシューが頭にひっかかる、クソッ




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↑もう嫌。降りるのはしんどい



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↑下で激しい雪煙&轟音が…そういえばアラスカの山奥でした







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↑とりあえずC3設営。日差しがあるうちにもの乾かす。消耗するわけにはいかない



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↑乾し祭り
 



 

/9 Ramen couloir descent  晴れ


 寒いぞアラスカ。凍えるほどコールド。昨夜0300爆風。セラック崩壊があったようだ。テントや外に置いた装備が雪まみれだ。長い時間雪煙が舞っていた。


 さて、どうやって帰るべか。

3日前に越えた氷河はヒドゥンクレバスだらけなので他の安全な下降ルートを探らないと、この下降路は北壁よりpeak登頂時は使用するoptionにはならない。すなわち、今回の目的である下降路の確認にはならないのである。昨日Hunter登頂したものの、本来のmissionは下降路の確認であるのだ。3日前はクレバスにはまりながら奇跡的に抜けたセラック帯を、北壁より下山時にツボ足で通過することは死ぬ確立が高い。このクソ氷河の右岸側のルンゼを詰めて、支稜を乗り越し、そこからクソセラックをかわせないか画策してみることに。ルンゼは3本あり、真ん中のもっとも顕著なモノをつめる。2時間ほどでルンゼを詰めて雪庇を壊して乗り越すことが出来た。何とか繋がっていたが1本下のルンゼが正しかったかもしれない、elevation gainも無駄にならない。一本上のルンゼは絶望的だ、ウエリ・シュテック用のラインとして残しておこう。

 ルンゼを降りて、やっと安全圏にはいった。クソ崩壊氷河をかわすことができたのだ。とりあえず休憩、すぐにお湯をわかし余った砂糖で甘いホットミルクを補給して、あとは3時間のしのし歩くとセスナのスキーの跡が見え始め、そこはKahiltnaBCだった。リサに戻ってきたきたことを伝える&明日からの天気を聞くとオレンジ2個を登頂お祝いにくれた。west ridgeへ行った他Pは敗退してきたらしい。天気は2日後、3日後は雪らしい。フォーレイカー、デナリ、ハンター、どの山もいつの間にかかさ雲がかかっている。夕方(もちろん明るいが)ものを乾かしつつジャガイモ、にんじん、玉ねぎ、変色した肉、にんにく、全て多量でカレーを作る、そして酒で乾杯、もちろん飲むのはHunter(ウイスキーです。)

 今回の山行、消耗せずに下降路の確認が出来てよかった。明日はレスト、明後日は北壁の準備

明々後日は北壁アタック予定である。問題は天気とこの寒さ。

 トレースがなくて大変だったが、今シーズンのHunter登頂一番乗りだったらしい。




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↑真ん中のルンゼへgo!




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↑あちー




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↑当たりだといいねぇ




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↑当たりではないけどはずれではないギリギリでした。




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↑雪団子クランポン!

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↑降りてきたところ[でかいルンゼ]






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あとは数時間ほど歩くだけ!



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↑日輪?(谷撮影)




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↑もう少しでBCだ。腹いっぱい食ってやる!






 

/10  rest ガス→曇り→snow


朝起きると谷がホットケーキを作っていてくれた。昨日の帰り道に私が「ホットケーキ・ホットケーキ…」と繰り返していたからだ。やった。おかげでゴージャス気分な1日だ。この日は完全off。食って本を読み寝る。パッとしない天気で時々外をぼんやり見る。

 North buttressへ行っている、SteveTimは下山せず。ガスっているのにセスナ昼ごろ離発着していた。今日はカーボローディング。キッチンテントの中央(ブス台下)が再度陥没してきた。そのうち直そう。



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↑カレー!食事中は殺気立つものである。



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↑食料紹介:これはパスタの素。重宝する



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↑RAMEN。世界中でどこでも手に入れやすい。



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↑Nuuuuteeeeellaaaaa!! 大好物です。太ります。でも気にすんな!うめーぞ



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↑オレンジシュースの素。疲れたときにはコレ!



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↑おなじみカレー。お母さーん!



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↑お前誰だよ。ドヤ顔。でもうまい。太る系



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↑乾燥米。沸騰させて5分。非常に便利!


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↑ビタミン不足防止



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↑コレもうまい



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↑卵パック。




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↑凍っているので湯煎する



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↑オムレツ!





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↑スティーブ・ハウス!





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↑焼きそば!




 

/11 rest&準備  ガス→晴れ→ちら雪・晴れ


 ハンター北壁はうっすらガス。Steve氏戻ってきたのでinfoもらう。 the Prowのピッチは状況×(難しい)、その上のthe Shaft(雷電のナイルみたいな氷)は状態良いそうだ。昼は一昨年亡くなった白石君、栗原さんのためにMt.Francisの見えるところでビールを飲みに行く。栗原さんはビールは飲まないそうだったのでオレンジジュースでも持っていくべきかと思ったがビールでいいでしょ。

  黙祷&谷と黙って山々を見る。

1600頃hunterで大きなセラック崩壊あり。すごい雪煙だ。壁基部にデポする、スノーシューとポールが埋まってなくなりそうなのでリサに長いフラッグを1本貸してもらう。そして明日のギアを用意した。キャメ#0.30.4×2セット。#0.51セット。ピトンKB1,2,5、ユマール1セット、アブミ1、シングルロープ60m、ダブルロープ60m、スクリュー10、あとは生活道具と食料。


 1900、天気予報。明日から5日間は晴れるらしい。明日のアタック準備OK。心配ないがいつもより落ちつかない。白夜のせいか。




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↑明日、Go up!




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↑もって行くギアたち



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↑お供えビール



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Francisは静かに佇む。



/12 North Buttress 晴れ→深夜雪


天気は良い、気温は高め(それでも-10℃以下)で夜にした尿が凍っていない。シリアルかっこんで出発。装備はテント、マット、シェラフ、マット、5day食料…とheavyStrenuous。停滞もできる。ユマールと荷揚げ、もちろん背負えるところは背負ってpeakを目指す(通常は壁だけを登って帰ってくるらしい、壁抜けた後も悪い)

 3ピッチずつ交代作戦で行く。


P、dz:ルート直下より右側から取り付く。ベルクシュルンド乗り越してピナクルでビレー。

P、dz:左側へトラバース本来のルートへ。3rd iceを60mいっぱいロープを伸ばす。

P、dz:3rd ice

P、谷:Klewin couiroirのおいしいところ。その後トラバース。スノーリッジを1本こえてビレー

P、谷:右トラバースしてして70°位のランネルへ。

P、谷:70°のランネル、快適、トラバース時のフォローは重荷に喘いでコレもまた楽しい。

P、dz:ランネル左側へ。ふくらはぎ痛い。傾斜もきつくなってきた

P、dz:M5セクション、頭上にプラウが見える。ランナー取れず。谷が「ガンバ!」と言うので頑張った。その後雪壁トラバース。大いにランナウトする。足の雪は崩れてハングしてくるし、くされ氷にキメたスクリューは頼りない。プラウの直下(ちょっと登ったところ?)にでてビレー。最後も結構悪く、全体的に悪いピッチだった。

P、dz:The prow M6。プロテクション取りづらい。クラックに氷と雪が詰まっているからだ。クラックの抜け口に氷があるが、スクリューきめてもフォールしたら丸ごとボロンに違いないのでさわらず。

 そこを乗り越せば緩傾斜になのだが…。体を引き上げてベルグラにちょこんとひっかけて体を上げる。ちょいアイゼンでカリカリしてもう一手奥の氷に刺すとベルグラが崩れて落下し谷の腕にあたる、大変申し訳なくも思いつつピッチを伸ばす。

 ユマールで上がってきた谷が、「腕がしびれる」ということだったので「一旦下山するか」と聞いてみると「いける」とのことで続行。そこから10P目の隣の氷まで斜めに懸垂する。10P目に到達した谷から叫び声、「アイゼン壊れた、前爪が再度ない」とのことで「一旦下山するべ」と。

 すばらしい早さで順調に登っていただけに残念だが、ちょうどそのころから降雪しだした。その後すさまじいチリ雪崩に。7回ほど懸垂して基部へ。アバラコフは3回作った。他は残置で懸垂したり、クライムダウンしたり。途中暗くなり、ヘッ電をザックからだそうとするも、上から来るチリ雪崩でザックのふたがなかなか開けられない。それくらいひっきりなしに雪煙が我々を覆った。


テントに戻ると翌日の0330だった。敗退である。視界は0。水用の雪を取ってきてラーメンを口の中に突っ込む。まだ終わっちゃいない。



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↑アプローチ



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↑雪崩


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スノーシューデポ


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↑出だしのほう


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フォーレイカーバックに




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↑Klwin couloirの谷




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↑結構立っている




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↑日陰で寒い



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↑かぶったきのこ雪が怖い




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↑Heavyな荷物



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↑The prow M6?らしい




/13 完全レスト snow→くもり


1000に起きて水飲み、食いまくる。次回の作戦はlightFastで壁のみ抜ける作戦で行く。時間がないからだ。ツェルト、マット、3日分の食料、火器、荷物は少ないのでクライミングを楽しむことはできるが頂上を踏む計画ではないというのが残念だ。谷の腕が痛いというのが気がかりだ。


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↑とりあえずホットケーキが最優先だ。



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↑みるくたっぷりのホットチョコレートもいい!



/14 準備 曇り


3~4日後に嵐が来るらしい。だが2.5日で登れるはず(壁だけは)。本日はカレー、すでに肉は腐っているが問題は無い。

 1900の天気予報では風が明日から強くなるらしい。だが明日から2日間は晴れるそうだ。明日出発できる限りのことをできるだけやるってこと。そうするしかない。

 谷が緊張してピリピリしている。本でも読んでいつの間にかシェラフオープンでウトウト。さみぃーな。


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↑谷考案のビバークスタイル。(コアファイター?)





/15 Hunter again  スカッ晴れ


 0315起床、0420出発。野菜とツナを煮込んでおいたものをラーメンに突っ込み流し込む。寒い。0600取り付き。天気が悪くなる予報なのでcruxProwまでは同時登攀で行き、天気が良い間はなるべく寝ないで登る作戦。ベルクシュルンドを越え、氷の取り付きまできてスクリューでようやく1stピンをとる。ここから気合を入れなおして5P目まで一気に登る…、と意気込んでいたら谷から「アイゼン壊れたー」とのこと。「じゃあ降りよう」と返す。谷がいるところまで戻って修復可能かどうか見てみると、壊れたのではなくクランポンの調整ミスで前爪がグラグラ(アイゼン本体の爪がはまるべきところにはまっていない)だった。仕方ない。誰しもこういうことがある。

 谷はひどく落ち込んでいた。先ほどまでの早朝のbuttressは霧の中でもくっきり見えたのだが、帰路に振り返ると、霧の中に霞んで見えるから不思議だ。人は見たいものを見る。そして見えないものは見えないのだ。BCに戻り、お湯をゴクリと飲み身の振りようを考える。


 夕方、吉谷夫妻がDenaliから帰ってきたので談話すると、幾分か谷の表情も和らいだので良かった。吉谷夫妻は高度障害で敗退した話を聞かせてもらった。




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↑出だし再び



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↑BCに戻る




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↑お香!



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↑ちょっとオヤスミモードdz、&谷の捻挫の薬





/16   snow, no wind


 0800起床、フライトマネージャーにair plain飛ぶのかどうか聞きにいく。「No、視界ないから飛べない、飛んだらcallするから」とのこと。朝:パスタ、昼レトルト玉子丼、夕:カレー…湿雪である。ジャガイモ使い切った、肉は、腐った肉はあと一回分、玉ネギ3個、ニンジン200gくらい、米0.5合、パスタ600g。養老孟司の本は面白いが、字が多いし時に難解なのが残念だ。

 夕方より再度吉谷夫妻テントへ、今日一日中snow。明るいがもう2230を回っている。早く寝なければ、といつも思っていたのだが今夜はもうその必要はない。

 今回は、もう勝負することはないのだから就寝時間を気にして明日に備えるということはしなくてもよいのだ。今回はもう目標はない。Hunter北壁は登れなかった。力を出し切って登れなかったのではなく、力を出し切る前に終わってしまった。「楽しい壁!」と思っている間に壁を離れなければならないのは口惜しいとしかいいようがない。もう少しで、条件が揃えば手に入った壁。

 また来よう。今日はAlaskaに来てから一番雪が降っている。band4hpa急激に下降している。風もなくしんしん降る雪、日本を思い出す。今夜はAlaskaの白夜を黙って眺めていようと思う。

 昔の恋人を思い出したりする。Mt.Francisで亡くなった栗原さん、白石君、また来るよ。

明日はセスナ来るのかな…はぁー…お茶おいしい♪





/17 snow


 時々対岸の山が見えるが、almost snow。朝、カレー雑炊、昼、ぺペロンチーノ(肉無し)、夕、ナポリタン(肉入り)。夜プリンを作る。本は残り一冊。養老孟司は難解で2回読んだ。

 谷の気分もすっかり回復したようで良かった。昼には滑走路作り。


/18 fly out


 滑走路作り、1300にfly out。吉谷夫妻に見送ってもらう。4台のセスナが一気に来てさらばKahiltnaって気分だ。Hunter北壁が見える。「リベンジか」って思う。

 

 視界は悪く、雲がかかっているが明るく感じる。時々鋭く突き上げる山が見える。

何を考えている、俺…、次は何を…。




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↑下界からの迎え




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↑気分はコパイロット





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↑ケーキ。男はみんなこういうのが好き。ボタンたくさん。自爆スイッチはどれだろうか?




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↑Hunter北壁。リベンジしなければ





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↑Hungtintong



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↑ハンティントン②




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↑あぁ、すっかりいつのまにか春めいている





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↑無料のBunk houseにて。お疲れ様の一杯を!






欲求不満だがこれくらいがちょうどいい!またやってやろう。。。


                                              












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