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2013.4.11 羊蹄山 京喜モ

久々に裏山へ。

P4110100.jpg
↑中央左156沢、右148沢

この日は北面148の沢を攻める気だったのだが、結局気持ち悪くて京喜茂に変更したのだ。天気はスカッ晴れで山日和だ。双眼鏡で目指す斜面を観察、観察、観察…結局1時間ほど観察したのだが何だか気持ち悪くてやめた。ただでさえリスクが大きい斜面であり、何だか変な感じがするのなら行けない。行くべきではない。「気分がノリノリだけど不安がある」という時とは違うヤバイ感じ。そんなこともある。

 

ルートを京喜茂へ変更した。(京極と喜茂別の間だからキョウキモっていうらしい。)

 

アプローチ:通常は喜茂別アプロ-チを途中でトラバースして京喜茂尾根に乗っかるのだが、今回は京喜茂尾根末端から乗っかる。そのほうが尾根末端の最後までストレスなく滑れるからだ。当然、アプローチは長くなるが効率なんか求めちゃいない。登山なんて非効率、非生産的でナンボだ!っていう気分の時もある。

 

早速非効率。尾根途切れる。読図は間違ってないが尾根が途中で沢の中に沈んでいる。「途」という言葉は嫌な文字だ。「途中、中途半端、消費税別途記載、発展途上、前途多難、三途の川…」。

 地図ではプラトーな細尾根なのだが…、実際は細尾根が沢に吸い込まれている形だ。(…とは予想はしていたが…)骨が折れる。羊蹄山のタイトな尾根はこのパターンが多い。それをやり込めたあとは順調に高度を稼ぐ。c900~c1700までは硬いバーンの上にパウダーが乗っていて良くスピードが出そう。c1700から氷、スキー背負う。ところどころに雪のパッチがある。


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↑雪質はいいんですよ。
                                  
                    



P4110102.jpg
↑視界もヨカッタんですが…(この時は)





天気はだんだん吹雪いてきた。

 頂上に着いたころには吹雪で視界が良くない。ザック&スキーを頂上標識のところにおろす。なぜか頂上近くは風がない。頂上両サイドのコルは風が吹き抜けていて、登ってきたところは風が吹き上げている。今は頂上がナイスな場所だ。まずは水を飲み、次にスキーシールをはずした。ザックからツェルトをだそうとすると「ザーザーザー」と無線の様な音が聞こえる。ザックにアラレがあたる音のようだが違った。ラジヲ…は持ってきてない。ビーコンは…正常に作動しているようだ。携帯電話…はOFFになっている。相変わらず「ザーザーザー」と音が聞こえる。おおかた頂上標識の向こうの釜側斜面が氷化していてそこに吹きつけられたアラレが当たって音を発しているのだろう。そう思い、釜を覗くが音の発信源はそこではない。今度は深くかぶりこんでいるヤッケのフードの後ろにアラレが当たる音がした。瞬間にうつ伏せになり、物品全てを放棄し、身体全体で蠕動運動するようにして標高を50mほど下げる。

 

 

 

 

正体は雷であった。普通は「ブゥン」という振動音だが今回は「ザー」という無線音だった。身体が帯電しつつある音だ。

そのまま15分ほど蹲って待機後、頂上にもう一度戻ると音は消えていたが、長居は無用。スキーにさわるとバッシーンと感電。ストックも同じくバチバチしている。春雷の季節、頂上・稜線上は危険な場所なのだ。

 とりあえずc1700くらいまでかっ飛ばし滑り降りると視界0に。たまらなくブレーキする。目の前が全て真っ白い壁という感じだ。無風になりガスの世界である。たまらないのでツェルトを引っ張り出し1時間ほど待ちウトウト天気待ち。このまま滑ると「滝ノ沢」に引き込まれるからだ。今日は彼の沢を滑るコンディションではないし、準備もしていない。

 時折風が吹いても数秒だけ足元の傾斜がわかる程度の回復しかしない。あまりに真っ白なので「実はさっき頂上で雷に打たれて死んでいたりして、真っ白いのは死後の世界だからか、人は死んだことに気が付かないのか」、などと科学者にあるまじき妄想をして楽しむ。
                          
                                    
P4110109.jpg
↑頂上。春雷のしーずんです。
                                              

  …1hour later

残念だ。ぶっ飛ばすつもりだったが下山するだけで精一杯。

まずは現在位置を確定させるため、自分のいる位置を確かめる。とは言っても視界がないのでまずはコンパスで現在どの面にいるかを確認。次にどの尾根にいるか確定させるためmyトレース探し&尾根の広さを測る。尾根を往復トラバースして尾根の規模から京喜茂尾根と確認。登りのトレースは消失しているようだ。登ってきた時の雪質観察を鑑みて標高を判断して沢に吸い込まれないようにする。樹林内に降りても視界がない。巨木ですら見えづらいが、やがてc700でトレース出現。視界が良くなるにつれてちょっとずつスピードをあげる。帰途に着く。

「途」っていう字はあまりよくないが帰途の「途」は、途方にくれるの「途」を「帰す(返す)」という雰囲気があってこの時ばかりは印象が良い感じがする。

 こんなことがあっても、山はやっぱり楽しい。いろんなことがある。






   







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